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ミュニエ様
良く勉強されているようで著者として嬉しく思います。
さて、ジャズピアノにおけるドロップ2の技法というのはオーケストラ(ジャズのビッグバンドなど)のパートの一部から派生してきていると考えられます。
具体的にはたとえば4本のサックスに対してこの技法が施されていたりします。
でもこのとき実際には20人以上の他の奏者が同時に別の仕事(他の管のハーモニーやリズムセクション等)をしているわけで、サックスのみの音が鳴っている場面というのは極たまにしかありません。
ピアノトリオの場合もベースがいるのでドロップ2の4声だけでもちゃんと機能します。
しかしピアノソロでドロップ2の場合は、先にルートを鳴らしてから弾く(後にルートもあり)とかの工夫が必要でしょう。
あとノンコードトーンの場合はディミニッシュに頼る場合が多いように思います。
いずれの問題も、ビル・エヴァンスやオスカー・ピーターソンなどの偉大な演奏家のトリオやソロを検証して彼らの解決策をその中に見出す事によって真の納得に至ると思います。
(このあたり、丸投げ的回答と言われそうですが、音楽の真実は教師の口からではなく実際の優れた演奏からのみ語られると言いたいワケです。)
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